ポルシェのマカンは日本では2014年4月から売り出されている。今は2022年5月だから、もう8年近くたっている。現時点では、何度かのマイナーチェンジは施されたが、モデルチェンジという名前ではまだ発表されていない。
ものすごくざっくりと俯瞰すると、マカンのグレードには
マカン(ベースグレードとか、素のマカンと呼ばれる)
マカンT
マカンS
マカンGTS
マカンターボ
というモデルグレード名が存在する。ターボには「ターボパフォーマンス」というグレードのようなカテゴリーもあるが、ポルシェの正式ウェブサイトではターボパフォーマンスはターボの一部(パッケージ)と考えられているようである。
モデル年式としてはポルシェの正式ウェブサイトで3つある。
Macan 1
Macan 1 II
Macan 1 III
モデルイヤーは理論上はポルシェの正式ウェブサイトで
2014モデル から 2022モデル
まである。
昔のブログでは前期マカン、後期マカンというのを
前期 Macan 1
後期 Macan 1 II
の違いで考えているブロガーの方が多かったようだが、
最近では前期マカン、中期マカン、後期マカンを
前期 Macan 1
中期 Macan 1 II
後期 Macan 1 III
と考える人が多いようである。
それぞれのモデルイヤーの対応は
前期 Macan 1 2014から2018まで
中期 Macan 1 II 2019から2021まで
後期 Macan 1 III 2022から
となっているようだ。(ポルシェ正規中古サイトによると)
現時点(2022年5月はじめ)では後期 Macan 1 III モデルの中古車はまだ売り出されていない。
(2014ポルシェマカンのモデルイヤーが現在の中古車ウェブでは出てこないのですが、どなたか、2014マカンモデルを持っている人いらっしゃいますか?そもそも、日本で2014ポルシェマカンは存在するんだろうか?)
前期と中期にはマカンTがなくて
マカン
マカンS
マカンGTS
マカンターボ
の4つのグレードだったが、後期2022ポルシェマカンモデルイヤーからはマカンターボがなくなって
マカン
マカンT
マカンS
マカンGTS
の4つのグレードになっている。
現在中古車で買えるのは
前期 Macan 1 2014から2018まで
中期 Macan 1 II 2019から2021まで
のどちらかであるが、前期と中期の大きな違いはテールランプである。また、内装では前期の中でも、2017モデルまでと2018モデルでナビゲーションシステムが違うようである。個人的には僕はマカンGTSかマカンターボしか興味がなかったので、前期と中期の大きな違いはエンジンだと思っている。マカンGTSとマカンターボの前期モデルは間違いなくポルシェ製エンジンを積んでいる。僕の持っている電子書籍で「ポルシェマカンのすべて」(2015年モーターファン別冊Vol.44)があるが、その44ページにエンジンの説明がある。ベースグレードの2リッター直列4気筒はアウディ製であるが、Sとターボ(このときにはまだGTSが発売されていないがGTSのエンジンも)のV6ツインターボは3.0リッターも3.6リッターもポルシェの聖地ツッフェンハウゼン製のポルシェエンジンである。しかしながら、中期モデルからSとGTSとターボのエンジンはアウディ製のエンジンに変わってしまった。Engineという雑誌のウェブ版の2020年9月の記事
https://engineweb.jp/article/detail/3296765
から引用すると、
「齋藤 マカンはボディ骨格やシルエットはそのままに、第1世代の後期型(注:実際は中期Macan 1 IIのこと)に切り換わってシリーズの拡充を続けている。僕らはこれまでに素のマカンとマカンSには乗ったことがあったのだけれど、ターボは未だだった。そのターボの広報車両の準備ができたので、もう一度、素の マカンとマカンSを伴って、3台の新型マカンに乗ってみた。
新井 新型で注目すべきは搭載エンジンですかね。マカンSだけでなくマカン・ターボもアウディ製のV6ターボ過給ユニットになった。
齋藤 前期(注:Macan 1)型では4気筒だけがVW製で、3.0Lと3.6LのV6ツインターボはポルシェ自製のものだった。それが、アウディ製の3.0Lシングルターボと2.9Lツインターボに置き換えられた。フォルクスワーゲン・アウディ・グループ内のシナジー効果を最大限に活かそうということなのだろうけれど、ビッグ・ボア×ショート・ストロークのポルシェV6より、スモール・ボア×ロング・ストロークのアウディV6の方がコンパクトだ。搭載が楽になったし、そもそもフロント・アクスルの真上にドカッとエンジンが載るパワートレイン・レイアウトを採るプラットフォームだから、前後軸荷重の適正化に役立つはず。」
なので、真のポルシェ製エンジンが欲しい場合には前期 Macan 1モデルイヤー2014から2018までのマカンS、マカンGTS、マカンターボ(あるいはターボパフォーマンス)を中古で買うしかない。
だから僕は真のポルシェ製エンジンが欲しくて、2018モデルイヤーのポルシェマカンGTSとポルシェマカンターボを購入することにしたのだ。